新生児期から首が座り始める3~4か月ころまでのご相談で
もっとも多いのが、「よく泣いて困る、抱っこじゃないと泣く」
等の相談でした。
けれど、最近は、「寝すぎて起きない、寝てばかりで飲んでくれない、
体重が増えない」などの相談に変わってきました。
私たち、専門家から見ると「泣いてくれる子はわかりやすい」のです。
でも、泣かれるとどうして良いか困るお母さん方は「泣かないで!!」
って、ついつい思ってしまいますよね。
赤ちゃんは優しいので、お母さんが困るのなら泣かないでおこうと
思ってしまう赤ちゃんもいるように感じます。
そうすると、泣かなくなる赤ちゃんもいるようです。
「泣く」ということは、赤ちゃんにとっての「言葉」です。
周りの人に何かを伝える「手段」なのです。
「泣いて困る」ではなく、「何を困っているのかな?」
って思いを変えてみてください。
周りの大人の受け止め方一つなのです。
おなかの中から外の世界にデビューした赤ちゃんは、何もかも
違う世界に不安になります。
温度も急に変わり、飲まなくても生きていけたおなかの中とは
違い、空腹という感覚も初めてです。
うんちやおしっこの感覚もおなかの中では感じたことのない
感覚かもしれません。
しかも、重力という重さを感じています。
そのうえ、裸ではなく、「服」を着せられます。
そんな初めてづくしの外の世界になれるまでは、信頼できる
大人を頼っていくしかありません。
しかも、どうやって伝えていいのかわからない赤ちゃんの
唯一の手段は「泣く」と言うことなのです。
自己主張がはっきりしている赤ちゃんほどよく泣くようです。
「やってほしいこと、要求」がたくさんあるのでしょう。
これは個人差だと思います。
泣かない赤ちゃんは、さまざまな手段で伝えていることもあるのです。
大きな声ではないけれど、時々「くすんくすん」って言ってみたり、
そのまま、また眠ってしまったり。
手の動きや足の動きを活発にして、何かを訴えている赤ちゃんも
いますね。
大人も、「泣かないのだから寝かせておいた方がよいのでは」
と、寝かせているといつの間にか、5時間6時間寝続ける
結果、哺乳量が少なくなり体重増加が悪くなるという
事になっていたりします。
中には、授乳回数が少なくても「泣かない」ので、エネルギーの消耗が
少なく、何となく体重が増えていく赤ちゃんもいたります。
けれど、触ったり、抱かれたりする回数が少ないので、
首のすわりや、寝返りなど少し時間がたってからの心配事が
出てきたりすることもあるようです。
「泣く」ことは決して悪いことではなく、「赤ちゃんからのサイン」
であって、かわいそうなことではなく、「言葉」です。
だからと言って、泣かせっぱなしでもなく、泣かさないでもなく、
「ほどほど泣かせて、ほどほど抱っこ」
そして、何を訴えているのかを探してあげてください。
分らないときには、専門家を頼ってください。
最近、特に、「さまざまな訴え方をする赤ちゃんが増えたな」
って、私自身感じている今日この頃。
赤ちゃんの訴えを、一緒に探ってみませんか? (^o^)丿
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